これがびっくるびっくりネットのちっと難しいところ

びっくるネットの過去ログを見ていると、相当難解な文学論が出てきていたりする。お笑いに文学的なバックボーンを求め続けていたのかも知れない。一連の流れを追って紹介出来れば良いのだが、あいにく断片的にしか見あたらないので、そのへんは断念する。あと音楽関係のとことか、まじめな話してんだか、冗談で話してんだかよくわからない部分が多々ある。編集も面倒なので、このへん編集なしに掲載する。


Message # 2 is from: SYSOP やねうらお
Time: 96/07/07 2:21:38 Category 1:YANEN 5:音楽スクエア
Subj: 耳ざわりな不協和音

以前、耳ざわりな不協和音を一千万円で求む!(そんな値段つけてへんかったけど)
などとB9で書いたが、これは、原理的に不可能ではないかと思えてきた。

概略だけ説明すると、協和音には2種類あって、聞いてみて協和してんのちゃう?
(知覚的協和音:total consonance)と、音楽の法則に乗っ取った、ドとミとソや
ったら協和するでー、みたいなやつ(音楽的協和音:musical consonance)とがある。

後者は、だいたい前者に基づくが厳密には違うのである。後者は、周波数の比によ
って協和か不協和か決定するのだが、人間の耳は、周波数の差で協和か不協和か決
定するからである。たとえば、バス領域では、ド・ミ・ソは協和音にはならない。
これは、周波数差が臨界周波数以下になるからである。

なんしか、知覚的不協和音が、耳ざわりに近いんではないかと思っていたのだが
それが決定的にくつがえされることになるのである。

# 長くなってきたから、次の紙に。 < 紙ってなんや、紙って…

 

Message # 3 is from: SYSOP やねうらお
Time: 96/07/07 2:29:50 Category 1:YANEN 5:音楽スクエア
Subj: Re:2)耳ざわりな不協和音

ピアノを打鍵すると、基本周波数、たとえば真ん中あたりにあるラなら、440
Hzを基本周波数として、その倍音の880Hz(1オクターブ上),1320
Hz,1760Hz・・と、n倍の周波数成分がまざる。これは、高校時代に物
理でやった気がする(円筒の筒でどのような縦波が起るか?)。このn倍(n>=2)
のやつを、もとの音の部分音と呼ぶ。部分音は、もとのやつより弱い。どれくらい
弱いかは楽器などによってちょっとずつ違う。逆に、どんな強さの部分音が含ま
れるかで音色が変る。この部分音同士が、だいたい重なる場合、協和して聞こえる。
まったく重ならない場合も、独立しているので協和して聞こえる。

問題は、なんか重なりそうで重ならない場合である。この場合、周波数差により、
うねりが発生する。(これも物理でやった気がする)こいつが、不協和音を作る
原因となるようだ。ところが、このようなうねりは、揺らぎ成分(いまハヤリの
やつですわ。揺らぎ成分がある方が、人間にとって心地好いものらしい。扇風機
の、1/fゆらぎとかゆー、商品も、これをもとに作ってるんです)でもあるので、
たくさんあるほど、”温か味”がある音に聞こえる。つまり、一番、不協和であ
るはずの音が、一番、”温か味”があるという、わけのわからない結論に達する。

でも、それが案外真実でないかなーとか感じている。

Message # 5 is from: SYSOP やねうらお
Time: 96/07/11 12:35:38 Category 1:YANEN 5:音楽スクエア
Subj: 音楽の心理学

ふな夫に「心理学は泥沼」だの「やる気がせん」だの言っておきながら、またもや
心理学の本に手を出してしまった。ドイチュ著「音楽の心理学」他。この、赤ちゃ
ん言葉のような著者が気に入った。選んだ理由は、ただ、それだけだ。図書館のコ
ンピュータで検索し、この名前を見てピンと来たやねうらおは、「ドイチュの音楽
の心理学が見たいデチュ」などとわけのわからんギャグで受付嬢の失笑を買った。

ともかく。

いろいろ文献をあたって思ったのは、昔の方が、音の温か味などについての研究が
さかんであったということだ。それが、いつの間にか、音楽理論では、分散やら、
ノイズとして棄却してしまった。それゆえ、楽典は腐っている。コードアナリシス
が出来ても、強弱のつけかたについて体系的に語られることはないのだから..

 

Message # 6 is from: SYSOP やねうらお
Time: 96/07/11 21:32:54 Category 1:YANEN 5:音楽スクエア
Subj: 最悪流 ドレミファソ

弾きたい曲もなくなったことなので、基礎的なトレーニングをやってみようかと
思い、右手のパートを左手で弾いてみることにした。……あれ?重いがな。

そうなのだ。左手はまったく力がないので、鍵盤が実に重いのだ。

おかしいなぁ…ドレミファソ…がーん!左手では、ドレミファソがうまく弾けな
い。ソファミレ…がーん!ドの音が聞こえるか聞こえないぐらいの音でしか鳴ら
ない。ひよわなんちゃうん?>左手

そんなわけで、今日の練習終わり。(俺、10秒しかやっとらんがな!)

 

Message # 7 is from: SYSOP やねうらお
Time: 96/07/12 2:05:58 Category 1:YANEN 5:音楽スクエア
Subj: 別の曲ちゃうん?これ?

そんなことを言われた。楽譜通りに弾いているのに、心外だ。原曲を聞かせて
もらったら、確かに別の曲だった。原因は、左手の演奏方法が違うのが大きい。
なんか、アルペジオスタイルとか、8ビートとか、そんなんでけへんので、ど
うも、別の曲になってしまっているようである。だいたい、歌謡曲の楽譜は、
伴奏はコードがちょろっと書いてあるだけで、細かい指定がないから、ほんま
テキトーに弾くしかあらへんのだ。「楽譜が悪いんだ、楽譜が」などと、楽譜
のせーにして、家に帰って猛特訓。明日までに8ビートで伴奏弾けるようにな
るかな…。(ならんやろな…)

 

Message # 8 is from: SYSOP やねうらお
Time: 96/07/12 18:02:00 Category 1:YANEN 5:音楽スクエア
Subj: 嫁はん欲しいなー!!

Dマートで、先日我輩が18K円でスタンド付きで購入したMIDI鍵盤が、
展示品処分で10K円(スタンド無し)で売られていた。別段、汚れている
わけでもないので、何という破格値かと恨めしそうに眺めていると、25、
6の女が来て、旦那に「あーん、どれでもいいから買ってー」などと年甲斐
もなくねだっているではないか。おもしろそうだから、オーディオ見るふり
をしながらしばらく観察していると、どうも新婚で引っ越しのときに置いて
きてしまったらしい。旦那に買う気はほとんどないようだ。その嫁はんが、
ピアノを少し弾くのを遠目に見ていた…う、うまいやないか。我輩より格段
にうまいやないか。そのうえ「どれでもいいから」という謙虚さ。まさに、
理想的な女性だ。そんな甲斐性のない旦那とは別れて、うちに来なさい、、、
とは言えないシャイな我輩は(シャイでなくても、そんなん言えんわー!)、
その嫁はんのピアノを弾く後ろ姿をただ呆然と指をくわえて眺めていた。

 

Message # 9 is from: SYSOP やねうらお
Time: 96/07/14 3:27:10 Category 1:YANEN 5:音楽スクエア
Subj: 強く正確に

鍵盤を正確に押せることは、曲として聴けるものにするための最低条件だろう。
速いテンポの曲を弾くとする。そしたら、「速く正確」に弾けなくてはならない。

さらに、その曲のなかで強く弾かなければならないところがあるとする。そしたら、
「速く強く正確に」弾けなくてはならない。これが、たいへん難しい。

強く弾くためには、指に助走が必要なのだが、そうすると正確な位置を打鍵できな
い。黒鍵にうまく着地しない。

そこで、我輩が苦心のすえに編み出したのが、指の腹で、黒鍵のカドをナナメ方向
から狙うということだ。こうすると、速く正確に強く弾ける。さっそく、友達の家
でそれを披露すると「ピアノって、指の腹で叩いたらあかんのちゃうん?」だとか
言いやがる。お前なー、なんで弾かれへんくせに、そんなんだけ知ってんねんな!
すみません。その通りでございます。

 

Message # 32 is from: SYSOP やねうらお
Time: 98/03/11 0:33:50 Category 1:YANEN 5:音楽スクエア
Subj: はなもげら作曲教室

ほとんどの曲と呼べる曲は、コード進行に合わせてメロディが演奏される。

コードとは、和音だと思って良い。和音を固定して考えるなら、この和音と合う
ようなメロディを演奏しなければならない。逆に、メロディを固定するなら、そ
のメロディと合うような和音が必要である。

ある和音、仮に、Cコード=ド・ミ・ソが鳴っているときに、調和するような音
を探すとしよう。このとき、ドは、もちろん調和する。ルートである。溶け込む
ように調和する。ソも調和する。そもそも、ルートと完全5度だから、こいつも
溶け込むように調和する。まー、アリと言えばアリである。

しかし、コツとしては、ルートに対して、3度と7度をメロディに持ってくるこ
とだと思う。つまり、Cコードに対しては、ミと、シである。3度は、このCコ
ードの性格を顕著に示しているし、7度は、メジャー7thとして心地よいコー
ドである。しかし、そんなことを言い出すと、シbもC7を想起させるし、レ・
ファ・ラでさえ、9th,11th,13thのテンションとして音に厚みを加
える重要な役割を果たすだろうし、レb,レ#,ファ#,ラb,ラ#でさえ、
b9,#9,b11,#11,b13,#13というのも、オルタードテンショ
ンとして、不協和ながらインターバルを離すことでそれを感じさせない用法もあ
るだろう。よーするに、Cコードに対して、どの音もありうるんでねーの?

ただし、それぞれの意味はまったく違うのかも知れない。そこが肝心なのだが..。

 

Message # 36 is from: みかん星人
Time: 98/03/18 1:11:10 Category 1:YANEN 5:音楽スクエア
Subj: EZZY BAND(躍動編)

彼は、知ったかぶりのKとして有名だ。

K「オープンボイシングの狙いは、音の密集を避けることにある。シンセはキツ
イ倍音を含むから、音が密集するとひずみが出たり濁ったりするので、ワイドレ
ンジで配置する。即興性を考慮に入れて、左手はルートと5度、そして、右手は
3度と7度あるいは、7度と3度を叩こう。そうするとCM7なら、両手とも完
全5度を作りあげることになる。非常に、美しい和音の出来上がりだ」

そして、ムカツク馬鹿女S

S「ともかくー。そんなことはどうでもよくてー。だいたいあんたの音楽には、
ハートがこもってないのよねー。なんだかとっても無機質でー。伝わってくるも
のはなんにもなくてー、強いて言えば、ドラムの振動だけかーって感じー」

あるいは協調性のかけらもないスキーオタクB

B「俺なら俺の弾きたいように弾くぜ。だいたい、基本は、ソロプレイだろ?
人は、みな、生まれたときから死ぬときまでずっと一人なんだぜ?そもそもピア
ノがあれほど日本で普及したのは、ピアノという楽器の完結性が日本人の閉鎖的
マインドにフィットしたからだろ?すなわち、他の楽器のサポートを必要とせず、
一人でソプラノからアルト、テノール、バスまでやっちまうところに意義があん
だぜ?」


Message # 2 is from: SYSOP やねうらお
Time: 96/04/19 21:41:24 Category 1:YANEN 2:真ふりーとーこ(とーこって誰?)
Subj: 小室先生のホームページ

言わずと知れた、 www.komuro.comなのだが、友達んちからのアクセスなので、
好きなようにやらせてもらう。これ押すの?real audioとか書いてある。なんだろ
なーとか思いながら押す。どっかに飛ぶ。ありゃりゃ。小室先生どこいってしもたん?
バックバック。こっちか?こっちがええのんか?(おやじ口調で)ぽちっ!!ありゃー。
今度は、ヤマハのキーボード特別にお前に売ったるわーみたいな宣伝が...小室先生
どこいってもーてんな!インターネットってよおわからんわ!もおええわ。すねて、
ときめきメモリアルのホームページ行ったる。(痛いな自分!)

 

Message # 3 is from: BB009 とーこ
Time: 96/07/14 0:56:50 Category 1:YANEN 2:真ふりーとーこ(とーこって誰?)
Subj: オルゴール自作するですー

よーするに、ぶつぶつありゃ、鳴るわけね?

とうもろこしに釘でも刺してくか...

                     オルゴール完成まで、あと365日

Message # 4 is from: BB015 NPP
Time: 96/07/14 22:59:22 Category 1:YANEN 2:真ふりーとーこ(とーこって誰?)
Subj: Re:3)オルゴール自作するですー

オルゴールの特性。「連符に弱い」。連続して同じ音を鳴らさなければならない曲
のためにその音専用の板を特別に追加する必要があるような気がするが、そんなこ
とをしたらそこだけ妙に音が大きく聞こえるという落ち着かないオルゴールになっ
てしまいそうなので、曲を選ぶとこから慎重にやってください。

で、ちゃんと作れたら僕にもひとつお願いします。
かなり図々しい男 NPP

 

Message # 5 is from: BB009 とーこ
Time: 96/07/14 23:35:26 Category 1:YANEN 2:真ふりーとーこ(とーこって誰?)
Subj: Re:4)オルゴール自作するですー

音の強弱をつけなきゃいけないんだけど...

そこは、釘の大きさを変えるとしよう...(ホントに、とうもろこしに釘刺す
つもり?)

                  オルゴール完成まであと364日

 

Message # 6 is from: BB015 NPP
Time: 96/07/15 20:05:44 Category 1:YANEN 2:真ふりーとーこ(とーこって誰?)
Subj: Re:3)オルゴール自作するですー

訂正。一つの音がいつまでも残るほど強いものでもなく、この手はごく普通に使わ
れている様子。とすると、ドラムを差し替えることでいろんな曲を鳴らせるような
汎用性を持たせたオルゴールを作ろうと思ったら、どの音でも続けて鳴らすことが
できるようにするため、すべての音について二つずつの板を用意したほうがいい。

しかし、果たして素人にドラムの加工が出来るや否や。ドラムとぜんまい式による
自動リピート演奏はあきらめ、ソフトも、差し替えには平板を使用し、送り込むの
は手回し式にしよう。これで、構造によっては歯車なしでの製作も可能だ。となる
と、あとは音源をどう作るかが難関か。

問題は、細かい工作だ。大きさにこだわらないんであれば、木琴をハンマーで叩く
ような仕掛けをずらっと並べればそれらしいものはできるが、可動性に欠け手軽さ
もない。要するに大事なのはある程度の小ささなんだろうけど、小さくすればする
だけ加工が困難になってしまう。音を鳴らすための板は、クリアなサウンドを求め
るならばやはりスチール製か、これは……実に厄介な。

せめて、0.5mm厚。0.5mm厚の鋼板なんかが手に入るようなら、先はすぐそこだ。た
ぶん。

なんてなことを、仕事中に考えてたりしてな。実は、僕も作りたくなった。出来上
がりのイメージだけはできたが壁は高く、仮に完成したとしてもとても量産にはこ
ぎつけられそうもない(……売る気か!)。プラットフォームさえできれば、ソフ
トを作るのは比較的簡単そうなんだけどなぁ…。
NPP

Message # 7 is from: みかんちゃん
Time: 96/07/15 20:36:58 Category 1:YANEN 2:真ふりーとーこ(とーこって誰?)
Subj: Re:6)オルゴール自作するですー

とうもろこしに釘さして、木琴叩かせたらどう?(とうもろこし腐るがな!)

 

Message # 8 is from: BB009 とーこ
Time: 96/07/16 1:02:34 Category 1:YANEN 2:真ふりーとーこ(とーこって誰?)
Subj: Re:6)オルゴール自作するですー

1.もとの基盤となるやつは、市販のオルゴールを流用する
2.まったく1から、アコースティックなサウンドを追求する

どちらも捨てがたいな...

               オルゴール完成まであと363日(だといいな)

 

Message # 9 is from: BB015 NPP
Time: 96/07/16 21:15:30 Category 1:YANEN 2:真ふりーとーこ(とーこって誰?)
Subj: Re:8)オルゴール自作するですー

> 1.もとの基盤となるやつは、市販のオルゴールを流用する

ごく普通のオルゴールには、その曲に使われない音の用意はないようだ。必要最低
限の板しかない。だから、ドラムの突起の並びを変えて他の曲を作ろうと思っても、
なかなか思うようにはいかない。はず。

> 2.まったく1から、アコースティックなサウンドを追求する

しましょう。いろいろ考えてる。音を出すのに「竹」でも使おうか。いやしかし、
操作時にかなり出ると見られるきしみ音に勝つだけの音量が竹で出せるかどうかが
問題。でも、鋼をうまい具合に加工できる環境がないのも問題。とりあえず、精密
加工に強い気はしないが某鉄工所に話を聞いているんでちょっと待ってみよう。も
しかしたら、薄い鉄板がそのへんに転がってるかもしれない。これが手に入りさえ
すれば、僕のほうは一気に先が見える見込み。ばんざーい。
NPP

Message # 10 is from: SYSOP やねうらお
Time: 96/07/17 5:07:04 Category 1:YANEN 2:真ふりーとーこ(とーこって誰?)
Subj: Re:9)オルゴール自作するですー

大きくなってもええんなら、リブロックで上面に突起(音データ)のあるトラック
みたいなん作って、それ前進させて、釣り下げた金属板を叩くとゆーのは、どうかな。
全長10メーター演奏時間20秒程度...(不採用)

 

Message # 11 is from: BB015 NPP
Time: 96/07/17 22:06:12 Category 1:YANEN 2:真ふりーとーこ(とーこって誰?)
Subj: Re:10)オルゴール自作するですー

> 大きくなってもええんなら、リブロックで上面に突起(音データ)のあるトラック

それは困るんだよ。あわよくば、職場で「スイートホームシカゴ」の演奏を披露し
てやろうかという壮大な野望が控えてるのに。最低限、簡単に持ち運べなきゃいけ
ないんだ。出来上がりイメージは、10cm幅のアルミ板を流し込む感じ。無茶かなぁ。
NPP

 

Message # 14 is from: SYSOP やねうらお
Time: 96/07/18 20:18:18 Category 1:YANEN 2:真ふりーとーこ(とーこって誰?)
Subj: Re:9)オルゴール自作するですー

普通のオルゴールでは、量産狙いで、汎用的な板を用意しないかー?だから、3
オクターブぐらいに関して、すべての音があると思うぞー。(推測)

それつこて、ドラムの突起けずったり、増やしたりして、オルゴール作るんが
現実的とちゃうかなー? 人気のない曲のオルゴールやったら500円ぐらいで
ある思うし。

 

Message # 15 is from: BB015 NPP
Time: 96/07/18 21:30:48 Category 1:YANEN 2:真ふりーとーこ(とーこって誰?)
Subj: Re:12)オルゴール自作するですー

オルゴールと銘打つ以上、きちんと音楽が鳴らなければならない、と僕は思う。オ
ルゴールとして披露する場合、人は、作るのにどんな努力をしたかというよりも、
まずどんな音がするのかを期待するからだ。これで音楽が鳴らなかったら見る人は
納得しないし、仮に公開せずに一人で楽しむにしても、自分も納得できない。

たとえば。ぜんまいの回転とともに、黒ずくめの二人の男がくるくる回る仕掛けを
作ったとする。構想では、曲に合わせて踊っている姿がイメージされていた。とこ
ろが、オルゴールの基本である「音」については、健闘むなしく完成することなく
終わってしまった。とするとこれ、ただの置物だよ。「いや、本当は置物が作りた
かったんだ」って後で目的をすりかえたって、どこかで後悔するよ。

見た目だけで機能がないなんて、まるで人の誕生祝いに694席のホール借り切っ
て演奏したピアノのレパートリーが一曲しかないようなもんだよ(えらい具体的や
ぞ…)。絶対失敗するんだって。後悔するんだって。取り返しのつかないことにな
るんだって。情報過多ってのは辛いね。素人仕事なのに、「見た目だけ」や「機能
だけ」じゃあ許してもらえないんだから…。

僕と同じ道を歩まないためにも、とーこさんには全力で音源作りに当たっていただ
きたく思います。日本橋の裏に行ったらいろいろと参考になりそうな道具なんか見
つかりそうでないですか。ありゃ、日本橋、あんまり行かない。ならさらりんさん
捕まえて案内頼むのはどうでしょう。パチスロで負けると思ったら安いもんやがな、
とかいって、いるもの全部買ってもらうの。安上がりー。
NPP

 

Message # 18 is from: BB015 NPP
Time: 96/07/20 20:02:40 Category 1:YANEN 2:真ふりーとーこ(とーこって誰?)
Subj: Re:14)オルゴール自作するですー

> 普通のオルゴールでは、量産狙いで、汎用的な板を用意しないかー?だから、3
> オクターブぐらいに関して、すべての音があると思うぞー。(推測)

近所で探してみたら、一番安い1400円程度のは密閉されてて中が見えないタイ
プだったけど、2000円級のやつを何点か見ることができたんで、それを。

ふふふふふ。そうしたら、汎用性も何もありゃしねぇ。ちょっと期待したんだけど、
やっぱりゼロから作るより仕方がないようだ。糸を引っ張って「ししおどし」みた
いな仕掛けで板を叩くような構造でいけるだろうか。連符にも負けないし大きな造
りでも大丈夫。……ただし僕には複雑になりすぎる。完成したら見てて楽しいかも
しれないけど…。どうしよう、どうしよう。現実的な話が、何も思い浮かばないん
だけど。
NPP

 

Message # 21 is from: BB009 とーこ
Time: 96/07/23 2:42:52 Category 1:YANEN 2:真ふりーとーこ(とーこって誰?)
Subj: オルゴール分解したですー

曲名「チキチキバンバン」 単品がなかったので、上に車の乗ってるの買って
きて、底板をこじ開けました。

振動板は20枚。音程を調べたところ右から、「ソ・ド・ミ・ラ・シ・ド・ミ・
ソ・ラ・シ・ド・ド・ド(連打用)・ミ・ミ・ミ(連打用)・ソ・ラ・ド・ソ」

うわー、とーこのお金、返してくださーい!!>みなさん


Message # 11 is from: SYSOP やねうらお
Time: 96/01/16 21:55:32 Category 5:LANG 1:小説批評
Subj: (続2) 表層批評

 意味ごてごての批評なんかいらんねん!そんな読み巧者ぶりをひけらかすんは、
もおええ加減やめんかい!っちゅうのが、ハスミセンセーであった。

 まあ、印象批評っちゅーのんは、小林秀雄以来、まともに誰もでけへんちゅー
んは、文化史をなぞるまでもなくわかりきっていることだが、印象批評ってそも
そもなんやねん?ってレベルまで落とさんと、このへんの問題は見えてけーへん
のかも知れない。

 印象批評とは、読んだときの気分・フィーリングで批評することではない。そ
こまで次元の低いものだったら、小学生の感想文にも劣る。印象批評とは、読ん
だときの印象に基づいて、批評することである。なんだ、変わんねーじゃねーか!
とも突っ込まれそうだが、そんな突っ込みはちょっと勘弁してほしい。

 もう少し、具体性のある話をしよう。

 村上春樹のねじまき鳥を読んだ誰かに、僕が5分間でどんな物語だったか話す
ようにお願いしたとする。たいていの者は、物語のあらすじを述べるだろう。ク
ミコという女性が出てきて、彼女は、主人公の奥さんなんだけど、その奥さんが
突然姿をくらまして...。なんて感じで語られる。なぜなら、たいていの者は、
それが大切な部分だと思っているからだし、そういった部分しか、印象には残ら
なかったからでもある。ディーテイルは、そのような形で完全に削ぎ落とされて
しまうのである。本当は、そちらの方が作品を語る上で重要であるかも知れない
のに!物語では5W1Hのような形で理解すべきではないし、そうはしていない
はずなのに、物語の内容を意識化する過程において、どうしてもそのような形に
仕立ててしまうのは、日本の腐った国語教育の成果(悪い意味で)とでも言おうか。

 「私にはもう時間がありません。タクシーが表で待っています。私はこれから
 病院にでかけなければなりません。私はそこで兄を殺し、そして罰せられなく
 てはなりません。不思議なことですが、私はもう兄のことを憎んではいません」
(村上春樹「ねじまき鳥クロニクル」第3部鳥刺し男編)

 たとえばこの冒頭の部分を「私には」で書き始めたのは何故か?「タクシーが
表で待っています」を「表でタクシーが待ってます」にしなかったのは何故か?
「私はそこで兄を殺し」のあとの読点を入れたのは何故か?「不思議なことです
が」を文頭に出したのは何故か?

 こういうことすべてが、印象に深く関わってくる。このレベルの解説をできる
だけの意味論を現在の国語教育ではやらない。普通に読んでいれば気づきもしな
い。仮にそこが、わずかに印象に残っていたとしても、それを説明するため言語
化する過程において、すべて削ぎ落とされる。作者の村上春樹にしても、そうい
った、印象に関わる部分を注意深く書いているとは限らない。仮に、彼に「表で
タクシーが待ってます」にしなかったのは何故か?とたずねたところで、明瞭な
返事が返ってくるとは限らない。しかし、「タクシーが表で待ってます」と書い
たときと、「表でタクシーが待ってます」と書いたときとでは、その背景にある
意識が(あるいは無意識が)明らかに違う。そのような差異が、文章の差異を生
み出す原動力になっているのだから。

そういったこと、ひとつひとつ見つめていかないことには、まともな批評にはな
りえないし、そういうことを見つめる力をもった人だけが、印象批評を批評とし
て成立させることが出来るのではないかな〜と思います。

 

Message # 12 is from: SYSOP やねうらお
Time: 96/03/29 1:27:26 Category 5:LANG 1:小説批評
Subj: やっぱり読み方おかしいかったんか?

ねじまき鳥を何度か読み返しているうちに、ふと思い出した。

村上春樹『ノルウェイの森』は、そもそも誰と誰との”100パーセントの”恋愛
小説だったのだろうか?主人公は、直子と、そもそも恋愛なんて成立していないか
ら、緑とに決まっている。そうなのだ。これは、緑との恋愛小説なのだ。それをモ
チーフとして物語は形成されていると考えるべきだったのだろう。

しかし、緑との恋は、それほど密度の高いものではない。そもそも、主人公は、直
子を追いかけつづけ、最終的な受け皿として緑を選んだに過ぎない。つまりは、直
子から、ハナクソ君扱いされることが、緑との交際の前提として必要なのだ。その
ために、村上は『蛍』からそのモジュールを援用した。また、三十七歳の自分の視
点から鳥瞰することにより、時系列の圧縮を行ない、読者に直子と緑との恋愛がパ
ラレルに進行しているように錯覚させた。あるいは、キズキの死と突撃隊との生活
を混在させることに成功した。このように同一直線上に再配置することにより、コ
ントラストは明確になるし、相互に意味的干渉があるものとして読者は読み取るこ
とになるのである。

村上が、主人公、直子とキズキの泥臭い三角関係になることを避け、キズキを物語
からフェイドアウトさせて(意図的に除去している。キズキのセリフがほとんどな
いは、そのためでもある)、直子にハナクソ扱いされるようにした。アホな批評家
は、この部分を、単なるセンチメンタリズムであって、恋愛なんてどこにも無いと
かほざいていたが、そういう読みはおかしい。また、直子の”ゆがんだ”主人公と
の接触(肉体的なものに限らない)を屈折した愛の形態として捉えるのは、この文
脈からすると、間違っている。(だって、この物語は緑と主人公との恋愛小説なの
だから)

しかしやね、個人的な意見だけど、直子とは、肉体的な接触はともかく、手紙のや
りとりとかで、精神的にもずいぶん依存してる上に、主人公の行為に感謝している
とまで言っていたのに、「直子は僕のことを愛してさえいなかった」というのは、
ちょっと単純化ないし誇張しすぎとちゃうんかなー?「私のことを忘れないで」と
直子が主人公に頼んだんも、自分が生きていたという痕跡を残したかったからとち
がうんか?それは自分が死んで肉体が滅びてなおも、愛して欲しかったからであり、
愛されたかったという感情の表われとちゃうんか?仮に、「直子は僕のことを愛し
てさえいなかった」のが、ある意味、真実であったとしても、「直子は僕に愛して
欲しがっていたし、愛されたかった」というのも真実ではないのか?その愛が満た
されたから、キズキを追いかけるようにして(キズキからもあの世で愛されようと
して)自殺したのではないのかなぁ..。


どうでしたでしょうか?楽しんでいただけたなら幸いであります。
それではバーチャルびっくるネットへの投稿、お待ちしてます。

'99/4/6 やねうらお編纂