§8.パーフェクトダンスマシーンの製作3(工具の確保)99/5/5

 今回は、電子工作に必要な工具についての紹介です。


☆ 半田ゴテは必要か?

 私、個人的には、ラッピングツールのほうが好きなのです。ラッピングツールのほうが、仕上がりが綺麗ですし、非常に集積度も高く出来ます。初心者にも簡単で、芋ハンダのようなミスはまずありません。半田と違って、部品の再利用も簡単です。そんなわけで、電子工作をやろう!と思い立ったとき、まずラッピングツールを買いに行ったのです。

 ところが、電子部品の店をいろいろ回ったのですが、どこも置いてないのです。ということは、ラッピングツールって、それほど普及していないんでしょうか?これを読んでらっしゃる方も、ひょっとすると知られない方も多数いらっしゃるんではないでしょうか...

 ラッピングツールと言うのは、ラッピングワイヤをむくためのワイヤストリッパと、それをIC(or ICソケット)のピンに巻き付けるためのラッパー、巻き付けたものをほどくためのアンラッパーの3つの機能から成るものです。まー、安物だとラッパーしか無いんですけど。

 まあ、電子工作用の20Wの半田ゴテが千円以下であるのに対し、ラッピングツールは、その2,3倍はしますし、作業性も半田ゴテよりは良くないのであまり人気が無いのかも知れません。ちょっとがっかりです。


☆ 万能ストリッパを探せ

 ストリッパーっちゅーと、「踊り子さんにはくれぐれもお手を触れないようにお願いします」しか思いつかない人もおられるかと思いますが(それは俺やがな...)、銅線等の皮をむくためのものです。

 銅線のφ(直径)がわかっていれば、それ用の工具を探してくれば良いようなものですが、電子工作用の銅線は、たいてい細いので、なかなかそういうのがありません。

 やねうらおが愛用しているのは、学研の科学と学習の予約特典でついて来たハサミです(笑)もう、10何年前のものなので、歯もボロボロですが、こいつで銅線をハサミを傾けたまま切ろうとすると、ハサミがくにゃっとなって、皮だけがむけるのです。うーん。めちゃ便利(笑) あらゆるφに対応してますし、慣れれば片手で出来ます。発明将軍に応募しよかなー。(もう、番組終わったっちゅーの>俺)


☆ 電動ドリルはお買い得

 ホームセンター巡りをすると、電動ドライバーがお買い得でした。コンセントにつなぐタイプで3千円程度でした。こいつは、チャック(ドライバー部を抱く部分)は、φ1〜φ10(単位はミリ)まで自在に変形するので、電動ドリル用の歯をそのまま使うことが出来ます。電動ドリルの歯は、チタン製でφ1〜φ10まで14本セットのものが、980円で売られていたので、そいつをゲット。

 電子工作用で使うネジは、たいていM3(ネジ部の山でφ3。すなわち、φ3のドリルで下穴を空ける)なので、それさえ空けられれば良いやーと思っていただけに、意外な収穫でした。

 あとは、電動ルーター用のグラインディングポイントも購入。こいつは、軸に円筒の砥石のようなものが付いているのですが、ネジ山をつぶしたりするのに便利です。(普通、しないか...)


☆ ボルトナット...

 電子工作ぐらいのものなら、タッピンネジ(セルフドリリング機能のあるネジ=自分でネジ山を切りながら進むもの)でも良いのかも知れませんが、稼働部とかがあると振動で外れてきそうなので、私は、ボルトナットを使います。だいたいM3がお気に入りです。(それより小さいものは売ってないので)

 余談ですが、タミヤ模型の可変速ギヤボックス等では、出力段でのシャフトは六角シャフトでφ3です。六角シャフトにしているのは、芋ネジで最終段のギヤと固定したときに接触面積を稼ぐためです。しかし、六角シャフトからの出力では、不便な場合もあるわけで、今回、私は、M3の長いボルトで代用しました。ボルトなら、ダブルナット構造(両側からナットで締め付ける)にすれば、たいていのものは挟み込めます。また、芋ネジとの接触部分も、前述のグラインディングポイントでネジ山をつぶし、平面にしてしまうことで解決できます。


☆ 板

 格子状に穴が空いているベーク板を使うと、ICの足のピッチとピッタリで、後々、何かとやりやすいのですが、たかが板ですんで(笑)、どうせPICの他に、LEDとスイッチ、それ用のラダー(抵抗)ぐらいしか搭載しないのなら、それぐらいならプラスチックの板に電ドリで穴を空けてまえーって思いました。

 しかし、板と言っても、ありそうで無い...と思っていたら、CD−Rをやきやきしたあとに余るCDケースが大量に余っているのを思い出しました。(CDケースは邪魔なので捨てている)

 こいつ、案外加工しやすいのです。カッターで少し深く傷を付けて、あとは、例の学研のハサミ(笑)で、切断すれば、その傷に沿って切れます。(割れます?)

 あとは、サインペンでマークして、電ドリで穴を空けていけばOK。トランジスタとか熱放出する部品を使ってるとプラスチックが溶けたりするんだけどね(笑) ←(笑)やないって...


☆ フレーム材

 重量からすると、アルミでフレームを組むのが軽くて良いのですが(アルミの比重は鉄の1/3)、アルミの溶接工具なんて高くて買えないので、結局のところ、穴を空けてボルト・ナットになります。問題は、空け方なのですが、肉厚の薄い丸パイプならペンチか何かで、潰して穴を空ければコーナーの連結に使えそうですが...。角パイプだとボルト・ナットで締め込むとひしゃげてしまうので、アングル材(L字型のやつね)でフレームを設計するほうが一般的なのかも知れません。

 いま、等身大多関節メイド型ロボットデジキャラットちゃん(仮)を考えているのですが、そんなわけでフレームはアングル材で決まりです。(そんなん完成するんかなぁ...)


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