§13.カラーWindowsCEマシンが3,000円!?(ポポペ研究編) '01/12/08


PocketPostPetがちまたでブームになっています。PocketPostPet(以下ポポペと略記)とは、docomoが販売する携帯メール端末です。ピンクの熊がメールを運んできてくれるというポストペットの、携帯版です。決して、赤痢菌を運んでくるペストペットではありませんので、お間違いなきように。(誰も間違いません)

これ、発売されたのは去年の4月12日で、35,800円で発売されました。そして、すでに生産は終了になっているはずです。バチ当たりにも、さ〜さんに、「買ってきて〜」とおねだりしたところ、

新宿・池袋回ってきましたが全滅でした。
で、今日、「他の店より高かったら下げます」な
PC-depot(\6800)へ行って来たのですが
「(安い店が)品切れでなければ売るんですが…」
品切れでなければ来てません(笑)

だそうで。要するに、店頭在庫は、ほぼ全滅。PC-depotの店員によると、現在の仕切り(販売店に入ってくる)は、5,000円程度だそうです。さ〜さんによると、1,980円程度で売られている店もあったそうですが、そこは在庫処分なのでしょうか? 価格.comでの最安は3,980円。やふオクでの現在の相場は新品で3,500円ぐらい、中古で2,700円ぐらいのようです。

このポポペが何故、いまさらブームになっているかというと、このマシンは、CasioのOEM製品なのですが、Casioと言えば、Cassiopeia(カシオペア)というWindowsCEマシンで有名です。このポポペもベースは実はWindowsCEであり、マルチメディアメモリカード(以下、MMCと略記)さえあれば、WindowsCEマシンになるのです。シグマリオン級のカラー液晶のWindowsCEマシンがたった3,000円前後で入手できるというわけです。

WindowsCEですから、MIDIやMP3だって再生できますし、HTMLブラウザだって使えます。テキスト編集も普通に出来ますし、PocketWordとPocketExeclも動きますし、スケジュール管理もできますし、ファミコンエミュやら、ゲームボーイエミュも動きます。電池込みで315g、シグマリオン級のカラー液晶WindowsCEマシンです。カラー液晶の世界最軽量WindowsCEはCasioのl'agendaですが、あちらが158gですから、315gは、まずまず軽いと言えましょう。

標準で赤外線通信IrDA対応ですから、ポポペ同士のやりとり、ポポペとノーパソとのやりとりだってケーブル無しに出来ます。docomoの携帯ならば、直接繋いでメール端末になります。(それが本来の使いかたですが) 非公式ですがJ-Phoneも対応だとか。

おまけに、WindowsCE用の開発ツールは、Microsoftが無償配布しています。そんなわけで、少し外見が恥ずかしいですが(笑)、ポポペは、買いに値するマシンだと言えます。安いし、クリスマスプレゼントにも最適(笑) 彼女のポポペと赤外線で接続して「僕たちは見えない糸でつながってるんだ」とか言いながら、自分の作ったゲームのファイルを転送。うひょーカッコイイ!(と思っているのは、やねうらおだけですね^^;)

ところで、買うときは、BIOSのバージョンに注意しないと、認識しないMMCがあります。詳しいことは、ちっちゃいCEマシンをご覧ください。初期のBIOSだと、認識しないMMCがあるようですが、初期のバージョンでも、RSMC-64M RSMC-32M PCSMMC-32MS PCMMC-16MS HB288064SM1 HB288032SM1ならば、okだそうです。

MMCカードの相場は、やふオクを見る限り、16MBが2千円、32MBが4000円ちょっとぐらい。MMCリーダー/ライターは、USB接続のものが3,500円程度のようです。

ちなみに、このPCMMC-16MSは、富士通のMP3プレイヤFMP-300Sに標準で2枚ついてくるものと同等です。このMP3プレイヤは、やふオクで実売6000円程度ですので、こちらから攻めてみるのも良いかも知れません。(この本体をMMCリーダー/ライターとして使えるのかどうかは知りませんが、たぶん使えるような気が..)

そんなわけで、今後WindowsCEというマーケットも無視できないような気がします。私も実は、WindowCEでの開発を控えているので、近々yaneSDK2ndをWindowsCEに移植しようかと思っています。(サブセットですが)


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