<使用上の注意>
ここは、ゲームプログラマを目指す人と、現役ゲームプログラマの人たち、そして、それを草葉の陰からひやかし半分で応援している少年少女のための、読んでも決して為にはならない(毒にもならないけど)、精神の開放(解放ではない。パチンコの全台開放!のあの開放をイメージせよ)を促進するためのコンテンツ群である。
ときには、高度な整数論や4元数について書くかも知れないし、ときには知的推論プログラムや最先端の自然言語処理についてお話するかも知れない。テクスチャーでも炊飯ジャーでも何でも来いという心構えで望んでいただきたい。ただし、内容はかなりふざけている。そのことだけはあらかじめお伝えしておく。間違っても、ここから何かを学ぼうなんて思わないこと。基本的にどうでもいいことしか書かないつもりだからして。
第DF回 XPプログラミング(やってますか?) 01/12/12
話が決まるかどうかわからないですが、いま某社から本の執筆の話が来ていまして、交渉中です。うまく行けば、来年3月に脱稿(草稿を仕上げること)で、5月ごろ発売..うまく行けば、ですが。この話が決まると、ホームページなんか更新している場合でなくなります。
ところで、みなさんは、XP(eXtreme Programming)やってますか?やねうらおは、XPの本を少しだけ読んで、あとは斜め読みだけしました。何というか、XPには、私に役立つ情報は皆無です。(私が参考に読んだ、日本XPユーザーグループが書いている本には、というべきか..)
確かにCppUnitは便利なテスティングフレームワークです。しかし、こんな程度のテストプログラム、簡単なものであれば誰でも書いています。
というか、オブジェクト指向プログラミングにおいて、オブジェクトの相互連鎖が重要になってくるので、単独テスト的なものには、あまり意味を感じません。
XPにおける、イテレーションとか、ペアプログラミングだとかの形式(方法論と呼ぶには、あまりにもおそまつ!)は、効果がありそうなものもありますが、そんなことしなくても、自分ひとりでカリカリプログラム書き続けたらええやん?ただそれだけやん?と思っているやねうらおには、まったく無用の長物です。
だから、テストファーストじゃなくて、何をテストするかという方法論こそが重要なのです。わかりきっている部分をテストしても何も生まれてきませんし、何をしたことにもなりません。実は、そこが一番大切なところなのに、XPでは、その部分がまったく論じられていません。
ついでに言わせてもらえれば、テストする部分のコード作成にそれほど時間はかかりません。テスト用コードが流用できたところで、何のメリットも感じません。
とりあえず、XPについて思ったのは、そんなところです。たぶん、XPって評価が大きく分かれると思うんです。実際にまるごと導入して、実践してみた開発グループと、CppUnitだけ便利だなーとか言う感じで導入してる個人のプログラマとでは。実際のところ、プラクティスは相互に絡み合っていますから、すべて実践してみないと本当の良さ(悪さ)はわかりません。だから、やねうらおのように、斜め読みだけした人間がとやかく言うべきではないのかも知れません..。
私は、普段は、2階で仕事してるんですが、先週、おかーちゃんが、慌てて2階にあがってきまして、あんたお客さんやで、というのですよ。誰?と尋ねると「変態女装コスプレ..ってインターホンで言うてはるわ。あんた、あんまし変な人と付き合うんやめや..」と。おらんてゆーて?とおかーちゃんにお願いするも、「もうおるってゆーてしもた..」 あかん..私は、ついに決戦のときが来たのだと覚悟しましたよ。おそるおそる玄関のドアを開けると..
「師匠、性懲りもなく、またまた来てさしあげましたよ!」
目線を下から上へ、上から下へやるやねうらお。
今日は女装してへんみたいやな..。とりあえず。
「毎度、お騒がせしております変態コスプレでーす」
なんや?今日は、やけに明るいな。なんかええことあったんか?
「そうでーーす。」
うむむ..。そうかそうか。ほな、さいなら。
「ま、、まってください師匠!聞いてください。とっておきの話があるんですよ。それにお土産もあるんですよ!」
なんやねん!ヽ(`Д´)ノ お前のとっておきの話は、いつも、とっておきの話やないねん!お土産かて、どうせ、鰯(いわし)を水入れたコップに一緒に入れて、「いわし水&レモン」ならぬ「いわし水&いわし」とか、どうせそんなんやろ。
「失敬な!師匠、聞かないと本当に後悔しますよー。あの、テロを指示してるウサダ・ビン・ラビアンとかいうおっさんいるじゃないですか?」
ウサダ・ビン・ラビアン..?デジキャラットに出てきた、うさだひかる(ラビアンローズ)か何か不純物が混じっていそうな感じである。たぶん、こういうところは何も突っ込まないほうが良いのだろう。キチガイの人に対して神経を逆撫でしたら何をされるかわからない。酔っ払いにビール瓶で頭を殴られたことのある、やねうらおは、この台風が早く去ってくれるのをただただ神様にお祈りするのであった。
「あの影響か、小麦粉に炭疽菌とか書いて送るいたずら流行ってますけど、あんなの子供騙しなんですよ」
ほう..?
「僕なら、ひとひねりして、炭疽菌に小麦粉と書いて送りますね」
は?
「せやから、炭疽菌に小麦粉と書いて送ります」
誰に?
「師匠に」
炭疽菌送ってくんなっちゅーに!!ヽ(`Д´)ノ
「冗談ですよ、冗談。そんな、僕が、炭疽菌送るような人間に見えますか?」
ええ、見えます。見えますとも!
「ひどいですなぁ、師匠。僕なら、かぼちゃにパンプ菌って書いて送るぐらいですよ。てか、パンプ菌て、まんまなんですけどね。げはははは。こりゃおもろい!わははははは。パンプ菌。げははははは。こらたまらん!わははははは」
...そこ、そんなに笑うところですか?
パンプ菌て、そんな程度のギャグでは、口許が少しほころぶぐらいじゃないですか?
「師匠は、糖尿病で精神的インポテンツになってるんですよ。こんなおもろいのに、おもろさがわからんとは!ともかく、僕に逆らうと、師匠にパンプ菌送りますからね!」
パンプ菌て...かぼちゃなんやろ?別にええよ。かぼちゃやったら送ってきても。ほなさいなら。
「ちょ、、ちょっと待ってください。師匠へのみやげですが、それは、僕が、やっと長年かかって研究していた魔法使いサリーの魔法の呪文を解読したんですよ。そこには人類の希望と叡智が隠されてたんです。それを聞かせて差し上げようかと思って!」
ほ、、ほんまか?サリーて、マハリク、マハリタ、ヤンバラヤン〜♪とか言うやつやろ?あれに人類の希望と叡智?ほんまかいな。そしたらお情けで、話ぐらいは聞いたろか?
「あのね、どうして僕が魔法使いサリーなんかにこだわるのか、そこからお話させてください。実は僕、魔女っ子で、とても辛い経験をしてきてるんですよ」
ほう..
「思い返せば、10年ほど前。僕は洟垂れ魔女っ子オタクどもと、オフ会で、魔女っ子ローラー作戦に出向いたことがありました」
魔女っ子ローラー作戦?
「そうです。魔女っ子ものを片っ端からゲットしていくって言うオフ会でね、それもアニメーターやら、コレクターやら痛い連中ばかりで、グッズを完全にリストアップしてデータベース化してやんの。本屋に行っては、マジカルエミの塗り絵を買ったかと思うと、別のやつが、クリーミーマミの着せ替えを買うってありさまで、これは俺が買う俺のエミをお前が触るな!とか、お前俺のマミを夜のオカズにする気か!とか、本屋で大喧嘩ですよ。その喧嘩、僕も混じってたんですけどね」
混じってたんかい!ヽ(`Д´)ノ
「そして、ニチイの子供服売り場に行って、ようこそようこ―――よっきゅんの女児用パンツを買ったんですよ。ところが、そしたら、よっきゅんは魔女っ子では無い!とか、そこで女児用パンツを握り締めたヒゲヅラのおっさん二人が大喧嘩。いくらようこそようこがアイドル伝説えり子の後番(後番組)だからと言って、ようこそようこをえり子と同じようにアイドルとして捉えるのは間違っているだとか、ようこが魔女っ子でないのなら、パステルユーミなんか直接変身するわけでも無い、弱魔法ではないかとか、魔法が強い弱いが魔女っ子の定義ではない、要はそれが魔法かどうかだ、などと喧喧囂囂侃侃諤諤(けんけんごうごうかんかんがくがく)の議論ですよ。てゆーか、その議論に、僕も混じってたんですけどね」
混じってたんかい!ヽ(`Д´)ノ
「結局、えりこやわぴこ(金魚注意報)は、魔女っ子ではないが、ようこは、魔女っ子と同一カテゴリーとして扱ってもいいのではないかと、それが満場一致で決まったときには、もうすでに日没でした。その日の僕の収穫は、マジカルエミの原作本3巻と、よっきゅんパンツ2枚..」
結局、お前がパンツ買ったんかい!ヽ(`Д´)ノ
「あのときのむなしさと言ったら、いま思い出しても空虚感でいっぱいになりますよ。何というか、下校途中の女子中学生をワゴン(車)に放り込んで、泣き叫ぶところ、ばちーんとほぺた叩いて、野原あたりで3人がかりでレイプして、終わってから、えらいことしてしもたーと思うのとおんなじです。思うでしょ?」
そんな具体的に言われて、おんなじですとか思うでしょって同意求められても、そんなことしたことも無ければ、したいとも思ったこと無いから、どういう気持ちなのかさっぱりわからんねんけど。ちゅーか、お前、やったの?
「たとえ話ですよ。たとえ話。要するに、一種のお祭りなんですよ。WindowsXPを前日深夜から並んで買うのと同じです。そんなことしても何にもならないっていうのは、誰の目にも明らかなのに。だけど、そうしているときにだけ、不思議な恍惚感に浸れるのですよ。まあ、僕はそういう魔女っ子コミュニティのなかに居ましたから、魔法使いサリーについても、ひときわ思い入れがあるわけですよ」
ふーん..
「解読した呪文の内容なんですが、簡単に言えば、これはサンスクリット語なんです」
ほう..人類の希望と叡智だけあって、何かものものしいな..
「マハリクのマハとは、サンスクリット語でmaha、すなわち、大きいという意味です。たとえば、マハーラージャは、ヒンディ語で、大王という意味です。ご存知だと思いますが、ヒンディ語は、ヒンドスターニー語から分岐したもので悉曇(シツタン)から発展したナーガリ文字を用い、サンスクリットの影響を受けています。だもんで、mahaはヒンディ語でも大きいという意味なのです。さらに言えば、オーム真理教の経営していたパソコンショップ、マハポーシャは、大きな富という意味ですし、日本語の摩訶不思議の摩訶も、このmahaが語源で、摩訶不思議とは、めっちゃ不思議ってことです。げははははは。こりゃおもろい。わはははは」
あの..そこ、そんなに笑えないと思うんですけど..
「失礼、しつれい。続けましょう。マハリクのリクですが、これは仏教用語です。離苦と書く場合、苦悩を離れること、離垢と書く場合、煩悩を離れることを言います。おそらく後者でしょう。つまり、ここは、『摩訶不思議』と同じく、サンスクリット語+日本語の組み合わせです。マハリクを漢字で書けば摩訶離垢、つまり、完全に煩悩を捨てるの意味です」
ほんまかいな..
「そして、マハリクマハリタと続くわけですが、マハリタのマハとは、言うまでもなく、さきほどのサンスクリット語です。リタは、これまた仏教用語でして、漢字では、利他と書きます。これは、阿弥陀仏が人々に功徳・利益(リヤク)を施して済度することです。済度っては、さくらたんハァハァで頭がおかしくなってる師匠はちょっと知らないと思いますが、仏や菩薩が苦海にある衆生(シユジヨウ)を済い出して涅槃(ネハン)に度(ワタ)らせること。法を説いて人々を迷いから解放し悟りを開かせることです。この衆生ってのは、サンスクリット語のsattvaのことで、一切の人類や動物の意味です。ちょっと難しいですが、わかりやすく言うと、利他とは、阿弥陀仏が苦界に暮らしている人々を迷いから解放し悟りを開かせるという意味です。マハリタだから、それの強調形、完全に悟りを開くの意味です」
ほぉ〜
「ここまでは、序の口なんですよ。簡単なんですよ。マハリクマハリタは、摩訶離垢摩訶利他、すなわち、煩悩を捨て悟りを開け!の意味です。これくらいならば、幼稚園児でも聞いた瞬間わかる」
わからんっちゅーに!!
「しかし、ここから、ヤンバラヤンというのが非常に難しい。主題歌では、ヤンバラヤンヤンヤンとなっている。このヤンヤンってのがまた難しい。この解読に、僕は10年という歳月を要しましたね。聞いてみたいですか?」
いや、まー、ここまで聞いたから、最後まで聞かせろや、みたいな..
「まあ、いいでしょう。お聞かせします。正直に告白しますが、僕も気付いたのは、まったくの偶然だったんです。あのねー、静岡県清水市に、やまはら―――山原と書いて、ヤンバラと読む地名があるんです。同じく、特別天然記念物に指定されているヤンバルクイナとは漢字では山原水鶏と書きます。僕の小学校の友達にも、山原(ヤンバラ)という名前の友人が居ましてね、こいつには、小学校のころ、僕がプールで溺れかけたところを助けられまして、それ以来、二人は親友だったんです。だけど、僕が中学のとき引越しをしてしまって、そのまま音信不通になっていたんです。もう二十何年間も会ってなかったんです。しかし、先日、たまたま自分の卒業した小学校の近くを仕事で通り掛かったんですけどね、そこで、そいつと偶然すれ違ったんです。でもすれ違いざまには、私は彼が山原だとは気付きません。山原も私のことを私だとは気付きません。すれ違って、お互い10歩ぐらい歩いたところで、私が先に気付いたんです。いや、同時かな。向こうも私のことに何か気付いた様子で、立ち止まって振り向いてこちらをじっと見てました。何か不安げな表情で。でも、私も、彼が山原だという自信というか、確信が徐々に体の隅々から込み上げてきました。彼の表情も、ほころび始めました。だから、私は彼のことを指さして、こう言ったのです..
きみ、、、ヤンバラやん?ヤンバラやん?やん??やん??
向こうも、私のことが誰だかわかったんでしょう。私の名前を連呼しながら近寄ってくるヤンバラ。そして、二人は懐かしさのあまり強く強く抱擁し合ったのでした..どうです?いい話でしょう?感動でしょう?」
あ、、あのー、、ひとつ質問していいでしょうか?
「何でもどうぞ!」
そのーー、、ヤンバラやん?ってのが、ヤンバラヤンの解釈なのでしょうか?
「そうでーす!!」
そうでーすって..阿呆かお前!なんでそこだけ人名なんじゃ!サンスクリット語ちゃうやんけ!おまけにお前の友達の名前やんけ、それ。なんで魔法使いサリーに自分の友達の名前が出てくると思えるかな?しかも、ヤンバラやん?って、なんで最後、関西弁やねん!ついでに言えば、やん?って疑問符ついて、イントネーションあがってしもとるがな!ぜんぜんちゃうわ、それ。おまけに、どこに人類の希望と叡智が隠されてるゆうねん!あと10年ぐらい考えてこいや!ヽ(`Д´)ノ
「むむむ、、せっかく僕が10年も考えてきたというのに..師匠、ついに僕を怒らせましたね..」
なんや?怒ってんの?まさか、かぼちゃに、パンプ菌って書いて送ってくるんか?(笑)
「そんな生易しいもんちゃいますよ!お母ちゃんの使用済みの生理用ナプキンにスナフ菌って書いて送りますからね!」
い、、嫌やーー(;´Д`) そんなん嫌やーー!!(;´Д`) ほんまに何か菌がついてそうやーー!!(;´Д`)
(つづく)
第E0回 Windowsプログラミングの終焉(プログラミング環境の今後について) 02/01/11
やねうらおの仕事部屋には、メインマシン、サブマシン、Fiva(ミニノート)、PC9821、テスト用のLinuxマシンが有ります。Linuxでたまに簡単なプログラムをコンパイルしたりするのですが、何と申しますか、gdb(Gnu Debugger)の使いにくさと言ったら、たまらんものがあります。私がVisual Studioに慣れすぎたからかも知れませんが、やはり総合環境あるいはデバッグ環境として見たとき、Visual Studioのほうにかなりのアドバンテージがあります。さすがに今後、プログラムをやってみようかという人に、とりあえずフリーの環境で、とか言ってLinux + gcc + gdbでの開発を勧めたりは出来ません。
この件について、掲示板で情報をいただきました: DDDというgdbのフロントエンドがあり、グラフィカルな環境でリアルタイムに変数や配列をwatchできるようです。 http://www.gnu.org/software/ddd/ |
私自身、Microsoftは好きになれませんけど、Windows2000とVisual Studioは嫌いではありません。MicrosoftがWindows2000の全ソースを公開して、完全フリーにしてくれればそれでいいんです..って、無理ですか(笑)
やねう企画も会社ですから、郵便やら何やら結構来ます。昨日なんか、おかーちゃんが、あがってきて、「宅急便屋さん来てはるわ」と言うではありませんか。受け取ってよとおかーちゃんにお願いするも、「本人でないとあかんゆうてはるわ」と言うおかーちゃん。ん?宅急便は、いつからそんなに本人確認が厳しくなってんや??と思いながら出ていくと、例の変態女装コスプレ様がいらっしゃるではありませんか!
「師匠!!またまた来てさしあげましたよ!!新年あけまして、ちんこございます。わはははは」
何がちんこございますやねん..なんやねんそれ。あけおめ●を、ひねったつもりか?ちゅーか、宅急便屋さんはどこ?
「何ゆうてはりますのん?僕が宅急便持ってきて差し上げたんやないですの」
なんや、また、お前のいたずらか!ヽ(`Д´)ノ
「いたずらとは失敬な!そんなことを言うと、もう、とっておきの話をしてあげませんよー」
お前のとっておきは、いつも、とっておきやないねん!ヽ(`Д´)ノ
「そんなことは無いですよ。師匠、なんか聞くところによると、変な女につきまとわれて困ってはるそうやないですか」
ま、、まあな、、(;´Д`) でも、別に困ってはいーひんけどな。
「師匠は、あかんのですよ。人間としてあかんのですよ。変に優しくしたりするから、相手が勘違いするんですよ。私も、先日、道端にノラ猫がおってね、もう、ガリガリなんですよ、その猫。たぶん何日も食ってないんでしょうね。首輪してるところを見ると、以前は飼い猫だったんだと思います。不況ですから、職を失った人が、猫を泣く泣く手放したのかも知れません。この猫は、この寒空に放り出されクリスマスや正月どころや無いんですよ。食べ物すらも無い。フラフラで、いまにも死にそうで..そんなん考えてたら、なんだか見てられなくなってね、僕はポケットに入ってたビスケットをその猫にあげたんですよ。いまにして思えば、それがあかんかったんでしょうね。気まぐれな親切は、時として残酷な結果をもたらすんです」
ふむふむ。
「その猫、みゃーみゃーゆうて、すごくなついてきたんです。立ち去ろうとしたら、ついてきよるんですよ。ビスケットはもう無いって言うのに..。ほやから、辛いけど、その猫に背を向けて思いっきり走ったんですよ。でも、その猫、ついてきよるんです。気ぃついたら、みゃーゆうて、僕の足もとに居ました。それ見てたら、すごく辛くなってね。もうお前には何もしてやれないんだよ、わかってくれよ。そう呟きました。だから、心を鬼にして、今度こそ全速力で走ったんです。もうついてこやんとってくれ、もうついてこやんとってくれと願いながら…。そして、急いで自分の車に乗り込むと、すぐに車を発進させました。バックミラーに小さく映る黒い点、あれは、間違いなく、さっきの猫です。遠くから、みゃーと鳴く声が聞こえます。もう許してくれ、もう俺には何もしてやることは出来んのや、ごめんな。ごめんな。そう思いながら、車のアクセルを踏みました。1時間ほど走ったところで、にわかに雨が降り出しました。それも土砂降りです。僕の脳裏には、いまだみゃーという鳴き声が鳴り響いています。飼えもせーへんくせに、あんな仏ごころを出してビスケットなんかあげた自分に叱責の念をいだきました。結婚する気もあらへんのに、遊び半分で女を抱く、師匠にも似た怒りを感じながら..」
ひと聞きの悪いこと言うな!ヽ(`Д´)ノ
「しかしね、バックミラーにまた黒い点が映ったのです。どこかで猫の鳴き声がしたような気がしました。それは、赤ん坊のうめき声にも似てました。師匠知ってはると思いますが、僕の彼女ねー、一度、子供堕ろしてるんですよ―――それも僕のね。その直後に、彼女、不注意からトラックに跳ねられてしもてね。いまだに意識もどらへんのですよ。あれ僕があんなしてしもたようなもんです。だからかも知れないです。何か、悪い胸騒ぎのようなものがしました。もう許してくれよ…。そんな僕は無意識のうちに、彼女と初めて出会った、神戸に向かっていました。神戸の夜景を見れば少しは気が静まるだろうと思いました。気がつくと、阪神高速で、無意識のうちにアクセルを深く踏み込んでいる自分が居ました。僕は車であんまり音楽とか聴かないもんで、いまだに昔のCDとかかけてるんですけど、ちょうどシャ乱Qのズルイ女が聴こえてましたね。あんたちょっといい女だったよーそのぶんズルイ女〜♪僕の彼女はずるくなんか無かったですよ。本当にずるいのは僕だったんです。そんなとき、何度か遠くで閃光が走ったかと思うと、突然、轟音がとどろきました。激しい雷雨です。3回目の轟音のあと、みゃーという鳴き声が聞こえたんです。みゃーですよ?みゃー!名古屋弁とちゃいますよ。猫の声でみゃーですよ?」
わかっとるっちゅーねん!誰も名古屋弁やと思ってへんっちゅーねん!ヽ(`Д´)ノ
「バックミラーを見ると遥か後方から、黒い点が、はっきりとこちらに向かって来ているのがわかりました。それも近づいてきているんです。そんな馬鹿な?100キロ以上の速度で走っているのにですよ?その黒点は、次第に、はっきりと肉眼でもわかるようになってきました。猫です。その猫は、けなげにも自分の子供を咥えて走ってきていました。それは、僕があの日、見殺しにした僕の子供だったのかも知れません。悪い冗談だぜ…頼むから、もう許してくれよ…。と思いました。悪い夢なら、早く覚めてくれと思いました。だけど、それは夢ではなかったのです。現実だったのです。その猫は、現実を直視しろと僕にそう訴えかけているようにも思えました。病院のICUで意識が戻らず横たわっている彼女のことが一瞬、頭をよぎりました。そして、その物体は、僕の車にいっぱいいっぱいまで接近したかと思うと、ゆっくり追い抜いていったのです!!すれ違いざま、僕の目に飛び込んできたのは..忘れがたい、、まさに..衝撃の..映像でした。僕は一生、この映像を忘れることは無いでしょう。それは..」
「だったのです..。わははははは。こりゃおもろい。わははははは」
クロネコヤマトかよ!ヽ(`Д´)ノ
ここまでひっぱって、ひっぱって、クロネコヤマトなのかよ!ヽ(`Д´)ノ
確かに子供の猫くわえとるけど!
それがオチなのかよ!?ヽ(`Д´)ノ
オチてねーよ。1cmもオチてねーよ!ヽ(`Д´)ノ
そんな話のあとで、いまさらこれっぽっちも笑えねーよ!ヽ(`Д´)ノ
「ええ話でしょ」
ええ話というか、どうでもええ話というか..
「師匠のためにせっかく、お歳暮持ってきてあげたのにな〜」
さよか、ほな、それだけもらっとこか..
「はい。これですわ」
なんや?えらい軽いな?空けてもええ?
「どうぞ」
あれ?何も入ってへんがな?
「歌)はーるばる来たぜ、箱だけ〜♪」
箱だけかよ!ヽ(`Д´)ノ
つづかない..
第E1回 かくしてプログラマは放たれる(プログラムの無い世界へようこそ) 02/05/02
プログラマは、安易にプログラムに頼る。それがとっても良く無いと思うんです。たとえば0000.txtから9999.txtまで同じ内容のファイルを作成する場合。実際の業務でも、こういう作業が必要になることはしばしばあります。このとき、プログラマならば、そういうツールを作るか、Perlでちょこちょこって書くでしょう。それで問題を解決した気になる。逆に、そうするしか問題を解決する方法は無いと思っている。
違うと思うんです。私に言わせれば、書き捨てであろうと、プログラムを書かなければならない状況というのは、最後の最後の手段であって、もう万策尽きたときに仕方なしに行なうべきで、プログラムを書けばいいじゃんなんてパンピーに向かって絶対言うなよ!と思ったりするのです。
というのも、先日、取引先の人から「0000.txtから9999.txtまで同じ内容のファイルを作成」する方法を尋ねられたのです。そういうプログラムを書けば良いことは誰の目にも明らかなんですが、そういうプログラムを私が書いてしまうと「00.txtから99.txtまで同じ内容のファイルを作成する」だとか、「0000.txtから9998.txtまで偶数番号に対してだけ同じ内容のファイルを作成する」だとか、少し内容が変わったときに、また私が手を加えないといけない。「プログラムを書けば解決する」というのは、プログラマにありがちな思い上がりなのです。実は何も解決していないし、自分の技術を相手に伝えたわけでも無いんです。
話を先に進めましょう。その人は、Excelぐらいは使える人だったので、私は、ExcelとMS-DOSのbatchファイルを利用すれば、これを解決できると思いました。すなわち、
1.0000.txtというファイルを用意。 ⇒これを0001.txt〜9999.txtという名前でコピーすれば良いのです ⇒このコピーというプロセスを一括化するためにバッチファイルを作成する 2.Excelで左上のセル(A1)に copy 0000.txt 0001.txt と入力。このセルを下方向にコピー copy 0000.txt 9999.txt までコピー。(9999行) 3.そのファイルをcsv形式で保存。拡張子は、batに変更。 これでバッチファイル完成。 4.あとは、作業用のフォルダに 0000.txt と、そのバッチファイルを入れて実行 |
という方法を考えました。Excelからcsvで書き出したものをbatにするってところが発想の転換です。
情報教育が進み、誰もがコンピュータリテラシーを身につけ、最高のプログラミング環境がフリーで入手でき、誰でもプログラムが出来るようになれば、こういった問題も無くなるのでしょうか?私には、そうは思えません。分数の足し算が出来ない短大生が3割にもなる日本の教育制度のなかで(別に分数の足し算はできなくてもいいと思いますが)、誰でもプログラミングが出来るだなんて時代が来ることは有りえません。
まして、ゆとり教育で、円周率を「およそ3」にするだなんて、頭が悪くなるのは必至です。円周率ぐらい1万桁ぐらい覚えろよと言いたい。そうやって甘やかすから何も覚えられない馬鹿な子供たちが大量に生産されていくのです。何がおよそ3ですか?非常に馬鹿げてます。それなら、源頼朝は、建久三年(1192)鎌倉に幕府を開いたのも、およそ1200年ですか?鉄砲伝来1543年も、およそ1550年ですか?犬養首相射殺の5.15事件に至っては、およそ5事件とか?2.26事件も、およそ2事件?いや、2.26だから、どちらかって言うと、およそ3事件ですか?想像しただけで頭痛がしてきそうです。
今後、プログラミングの敷居が低くなることはあるでしょうけれど、プログラマが覚えなければならない量は、格段に増えます。オブジェクト指向プログラミングに始まり、デザインパターン、XPプログラミング、UML、XML、マルチスレッドプログラミング,ネットワーク,セキュリティ,データ圧縮,暗号化...ゲームプログラマならば3Dや人工知能についても習熟していることが好ましいです。本当に誰もがプログラム出来るようになるんでしょうか?どう考えても無理があるような気がします。というか、これらの分野をひととおり理解している人なんて、ほんのひと握りしか居ないでしょう。15年ぐらい前は、プログラミングは、パソコンの回路図から、使われている石(IC)を見て、そのICのメーカーに資料請求したりして、プログラムしていくのが普通でした。(いまでも携帯端末等では、それに近い作業を強いられることもありますが) もう、そのころとは何もかもが違うのかも知れません。
☆ '02/05/13 追記
掲示板のほうで、都内SEさんからバッチファイルを使うなら、次のようにやればExcelを用いなくて良いというご意見をいただきましたので紹介します。
@ECHO OFF FOR %%A IN (0 1 2 3 4 5 6 7 8 9) DO FOR %%B IN (0 1 2 3 4 5 6 7 8 9) DO FOR %%C IN (0 1 2 3 4 5 6 7 8 9) DO FOR %%D IN (0 1 2 3 4 5 6 7 8 9) DO COPY 0.TXT %%A%%B%%C%%D.txt (わかりやすくするために改行をいれてます) こんな風な解もあるんでしょうけど。 |
バッチファイルには、いろんな可能性がありそうですね。
☆ '02/05/15 追記
トップページのほうから、お手軽に感想が送れるようになったためか、今回の内容で、csvで吐き出しているのは間違いでは無いかというご指摘を3件も受けました。(以下のは、その代表例)
こういう風に書いておられましたが、 CSVじゃなくてタブ区切りテキストだったんではないかと思い …と、掲示板に書きそうになりましたが やはりメールのほうが都合がよかろうと思い直し メールにしました。 CSVだと copy, 0000.txt, 0001.txt みたいになりませんかね…とか思いまして(汗 |
まあ、csvで無くて、タブ区切りテキストでもええんですけど、csvでも誤りではありません。
元の文章をよく読んでください。「2.Excelで左上のセル(A1)にcopy 0000.txt 0001.txtと入力」なのです。つまり、ひとつのセル(A1)に、「copy 0000.txt 0001.txt」と入力して、縦方向にコピーするのです。つまり、書き出すセルは一行に1つしか無いわけで、csvで書き出しても、カンマは混入してきません。